令和8年 春季彼岸会(令和7年3月20日・22日) 住職法話

 我々の住む世界(娑婆世界(しゃばせかい))と亡くなられし諸精霊の世界の間には、大河(三途の川) が流れているとされ、彼岸の時期に亡くなられし諸精霊がその川を渡ってお帰りになり、お帰りになった御先祖を供養する行いが彼岸の意義です。


御本仏宗祖日蓮大聖人御教示は、

「生死(しょうじ)の大海を渡らんことは、妙法蓮華経の船にあらずんばかなふべからず」 (椎地四郎殿御書1555㌻)


「生死の大海には爾前(にぜん)の経は或(あるい)は筏(いかだ)或は小船なり。生死の此の岸より生死の彼の岸には付くと雖(いえど)も、生死の大海を渡り極楽の彼岸にはとづ(届)きがたし」(薬王品得意抄350㌻) と仰せられています。


 三途の荒波を無事に渡るには、仏様の真実の御教え(みおしえ)たる妙法蓮華経の船に乗らなければ渡りきることは叶わないと教えられています。その妙法蓮華経の御教えとは完璧な船であり、それ以外の船は欠陥のある船で極楽の彼岸に着くことは叶わないと教えられています。

 彼岸会の時期(彼岸入~彼岸出)の一週間は、大聖人様の御教えの侭(まま)に御先祖等の諸精霊に対し、妙法蓮華経をもって追善供養の感謝を表す大切な時間です。

 また塔婆供養を、志して寺院に願い回向をして戴き、諸精霊が居られる墓所(むしょ)に持参し、改めて妙法蓮華経のお経を唱え、追善供養の感謝を行うことが塔婆供養の大事な意義です。

 これら彼岸の意義を知らない家族、また普段なかなか一緒に供養ができない家族にしっかりとその意義を伝え、そして一緒に揃って追善供養を行うことも大事です。

 各位、これらの意義の上に、しっかりと彼岸会に努めていきましょう。

以上

日蓮正宗 法寿山円照寺(呉市)

広島県呉市にある、日蓮正宗円照寺です。悩みをお持ちの方、幸せを願う方、先祖を心から供養したい、など、様々なご相談に丁寧にお答えします。