2024.10.07 13:55令和6年9月 秋季彼岸会法要 住職法話『薬王品得意抄(やくおうほんとくいしょう)』「生死(しょうじ)の大海には爾前(にぜん)の経は或(あるい)は筏(いかだ) 或は小船なり。生死の此の岸より生死の彼の岸には付くと雖(いえど)も、生死の大海を渡り極楽の彼岸にはとづきがたし」(御書350㌻)----------------...
2024.10.07 13:50令和6年9月度 御報恩御講「四信五品抄」四信五品抄(ししんごほんしょう) 建治三(1277)年4月初旬 聖寿56歳 「濁水心無けれども月を得て自ら清(す)めり。草木(そうもく)雨を得て豈覚り有って花さくならんや。妙法蓮華経の五字は経文に非ず、其の義に非ず、唯一部の意ならくのみ。初心の行者は其の心を知らざれども而も之を行...
2024.10.07 13:44令和6年8月 盂蘭盆会法要 住職法話『盂蘭盆御書』 弘安二(1279)年7月13日 58歳 「盂蘭盆と申し候事は、仏の御弟子の中に、目連尊者と申して舎利弗にならびて智慧第一・神通第一と申して、須弥山に日月のならび、大王に左右の臣のごとくをはせし人なり。此の人の父をば吉殲師子と申し、母をば青提女と申す。其の母の慳貪の...
2024.10.07 13:38令和6年8月度 御報恩御講「上野殿御返事」『上野殿御返事(うえのどのごへんじ)』 弘安三(1280)年12月27日 59歳「仏にやすやすとなる事の候ぞ。をしへまいらせ候はん。人のものををし(教)ふると申すは、車のおも(重)けれども油をぬ(塗)りてまわり、ふね(船)を水にうか(浮)べてゆ(行)きやすきやうにをし(教)へ候な...
2024.10.07 13:01令和6年7月度 御報恩御講「妙密上人御消息」「已今当(いこんとう)の経文を深くまぼ(守)り、一経(いっきょう)の肝心たる題目を我も唱え人にも勧む。麻(あさ)の中の蓬(よもぎ)、墨うてる木の自体は正直ならざれども、自然(じねん)に直(す)ぐなるが如し。経のまゝに唱ふればまが(曲)れる心なし。当(まさ)に知るべし、仏の御心(み...
2024.06.11 20:28令和6年6月度 御報恩御講「上野殿御返事」「抑(そもそも)今の時、法華経を信ずる人あり。或(あるい)は火のごとく信ずる人もあり。或(あるい)は水のごとく信ずる人もあり。聴聞する時は燃へ立つばかり思へども、遠ざかりぬれば捨(す)つる心あり。水のごとくと申すはいつも退せず信ずるなり。此はいかなる時も常はたい(退)せず訪(と)...
2024.05.20 21:57令和6年5月度 御報恩御講「妙心尼御前御返事」このまんだら(曼荼羅)を身にたも(保)ちぬれば、王を武士のまぼ(護)るがごとく、子ををや(親)のあい(愛)するがごとく、いを(魚)の水をたの(恃)むがごとく、草木(そうもく)のあめ(雨)をねが(願)うがごとく、とり(鳥)の木をたの(恃)むがごとく、一切の仏神等のあつま(集)りまぼ...
2024.05.04 22:38令和6年4月度 御報恩御講 「諌暁八幡抄」弘安3(1280)年12月 聖寿59歳「今日蓮(にちれん)が去(い)ぬる建長五年癸丑(みずのとうし)四月廿八日(にじゅうはちにち)より、今弘安三年太歳(たいさい)庚辰(かのえたつ)十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし。只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげ...
2024.04.22 13:57住職の一綴り(令和5年5月 円(まどか)に照らす) 去る日、9時の唱題行中に御宝前安置の樒の中より一匹の蜂が出てきました。突然現れた蜂に驚きました。その蜂が気になって半分ぐらいの意識の中での唱題行となりました。 半分の意識では、一つはこの蜂に御題目を聞かせようとする心。一つはこちら側に来ない事を願う心。と。何事もなく唱題行を終え...
2024.04.17 03:35令和6年3月度 御報恩御講 住職法話『阿仏房御書(あぶつぼうごしょ)』文永12(1275)年3月13日 聖寿54歳「末法に入って法華経を持(たも)つ男女のすがたより外(ほか)には宝塔(ほうとう)なきなり。若(も)し然(しか)れば貴賎(きせん)上下をえらばず、南無妙法蓮華経ととなふるものは、我が身宝塔にして、我が身又...
2024.02.15 13:44令和6年2月3日 節分会 住職法話『節分』について 厄年は、必ず訪れるものであり正しくその意味を知り、そしてその年(歳)を過ごすことが大事です。またこの厄年は、捉え方によれば、我々が成長できる年(歳)に成ることも可能です。正しい仏様に厄を糾して戴き、厄年こそ成長する年(歳)に成していきましょう!《厄年(やくどし)...
2024.02.15 13:42令和6年2月度 御報恩御講 住職法話『法華題目抄(ほっけだいもくしょう)』文応元(1260)年5月28日 聖寿39歳「末代(まつだい)には善無き者は多く善有る者は少なし。故に悪道(あくどう)に堕(だ)せん事疑ひ無し。同じくは法華経を強(し)ひて説き聞かせて毒鼓(どっく)の縁と成すべきか。然(しか)れば法華経を説いて...